
再生スピードを加速した音声を聴くことにより、知性の司令塔である前頭前野を活性化することができます。このことは、東北大学川島隆太教授らの研究によっても明らかになっています。そのような高速な音声を聞くトレーニングを「速耳トレーニング」と呼びます。
そして、速耳トレーニングは無料の速耳ソフトウェアと、あなたの好みの音声教材があれば実現できます。
教材を用意する際に大切なのは「何のために速耳トレーニングをしようと思ったのか」という目的意識です。
頭(前頭前野)の活性化のためなのか、あるコンテンツ(成功哲学など)をしっかりと心に刻み込みたいのか、ということによって、準備するものも、トレーニングの仕方(聴き方)も違ってきます。
コラムに速耳トレーニングのポイントについて解説していますので、これから始めてみようという方は、ぜひご一読ください。


速耳ソフトは目的によって使い分けることをお薦めします。
- 「速さを極めて人間の可能性に挑戦したい」という方
高音質のソフトで音声を加工してみてください。東北大学の川島先生は「音声として聞き取れないスピードは脳の活性化には役に立たない。例えば3倍以上というようなスピードは無意味。」というようなことを語っていらっしゃいます。
しかし、一方で「脳力開発マニア」とでも呼ぶべき人たちは「4倍以上でこそ脳の可能性が開く」と言います。脳科学的な実証はともかく、彼らは実体験からそう語っているようです。
そういう方にはインターナル社の「Speed Listening unreal pro」をお薦めします。音質が他のソフトと比べてずば抜けて高いのが特徴です。
ちなみに、このサイト(速耳倶楽部)で販売している音声教材は、すべてこのソフトウェアで加工しています。 - CD学習・自己啓発目的に使いたい方
高速な音声を聞くと前頭前野が活性化しますので、集中力、理解力等がアップしてくると考えられます。その状態で学習教材を聴けば、学習効果が高められると期待できます。
この目的であれば2.5倍速程度が限度になります。言葉がある程度明瞭に聞き取れないと意味がないからです。それほど高音質である必要はありません。そういう意味では無料ソフトで十分です。 - 学校の学習・資格試験対策に使いたい方
音声教材にとどまらず、テキストやフラッシュ教材を活用した視聴覚両面での高速学習に取り組みたい方は、専用の高速学習ソフトをどうぞ。
特定の資格試験であれば市販の専用ソフト(例:『media5 Premier 3.0 社会保険労務士試験 合格保証版』)もあります。(「速耳」といううちの商品名を使っていたり、うちのソフトの機能に非常によく似た雰囲気はありますが、私は一切関わっていません。)
教材を自作して使いたいという方は高速学習タイプ速耳マスターをどうぞ。

- 携帯プレーヤー
様々なプレーヤーが出ていますし、もし既にお使いのものがあれば、それを使ってください。
もし、まだプレーヤーをお持ちでないのであれば、使い勝手の良さではiPod、プレーヤー自体に速耳機能を求めるならMPIO(50%~200%の範囲でスピード調節可能)がお薦めです!
なお、iPodで速耳トレーニング・速耳学習をする場合、速耳エンコーダー等でWaveファイルに変換し、それをiTunesでARCに変換するとファイルが小さくなって便利です。MPIOの場合、MP3形式にしなければなりませんので、こちらの記事を参考にして変換してください。 - ヘッドホン
速耳音声は、当たり前ですが聞き取りづらいです。スピードが上がるに従って、かなりの部分を無意識レベルの推測で補いながら聴いているものと考えられます。(通常の会話等でも、かなり推測で補っています。)その状態で、さらに周囲のノイズが加わると、完全に聞き取れなくなる部分が多くなります。
ですから、もし公共の乗り物や街中でのトレーニングを考えているなら、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホン(下の画像は私が使っているSony製のヤツです)をぜひ使いましょう。学習のストレスがまったく変わります。(これは音楽でも同じです!)
>お薦めヘッドホンについて
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